磐田に刻まれた歴史をたどる旅TRACING THE HISTORY
およそ2万年前(旧石器時代)から人が住み始めた磐田市。現代へと続く歴史の流れは、大和政権の確立にまで遡り、現在も900基以上の古墳が点在します。奈良時代には遠江国分寺と遠江国府が置かれ、遠江国の中心地として栄えました。江戸時代には、東海道五十三次の宿場町「見付宿」として繁栄し、その後も人々の創意工夫により、地理的な利点や東西交通の利便性を活かして遠江の中心地として発展を続けてきた「歴史のまち」です。こうした歴史の中で、思いがけない逸話に出会えることもあるでしょう。
〔特集〕徳川家康ゆかりの地
磐田市は、戦国時代から江戸時代にかけて、徳川家康と深い関わりを持つ地として知られています。家康は遠江国を支配する過程で、磐田の地を戦略的拠点とし、後に江戸幕府を開く礎を築きました。市内には、家康にまつわる歴史スポットが数多く残り、当時の面影を今に伝えています。

〔特集〕見付宿と旧東海道&姫街道を往く!!
磐田市には、江戸時代に多くの旅人や大名が行き交った旧東海道と、その脇道として親しまれた姫街道が残り、街道沿いでは当時の面影を感じることができます。中でも、東海道屈指の規模を誇った 見付宿(東海道五十三次の28番目の宿場町)には、宿場町らしい「十七小路(しょうじ)」をはじめ、寺院や神社、史跡、蔵などが点在し、かつての雰囲気や繁栄の記憶を今に伝えています。散策や地元商店に立寄れば、思いがけない逸話や伝説に出会えるかもしれません。歴史を刻んだ街道と「まち」をお楽しみください。

〔特集〕2つの「しずおか遺産」ストーリー
磐田市の歴史遺産は令和4年に登録された2つの「しずおか遺産」ストーリーの構成遺産として認定されています。
(1)「近代教育に情熱をかけやしずおか人の結晶」(令和4年認定)
(2)「秋葉信仰と街道」(令和4年認定)

〔特別史跡〕遠江国分寺跡
遠江国分寺跡は、奈良時代の天平13年(741年)、聖武天皇の「国分寺建立の詔」により、国府があった磐田に建てられました。8世紀後半に完成したと考えられ、七重塔や金堂を備えた伽藍がありました。現在は発掘調査で伽藍配置が明らかになり、国の史跡に指定されています。整備された史跡公園として、歴史を感じながら散策できる場所となっています。

〔世界かんがい施設遺産〕寺谷用水
世界かんがい施設遺産(World Heritage Irrigation Structures)は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録する制度です。磐田市では【寺谷用水】が令和4年に「世界かんがい施設遺産」に登録されました。

磐田市の文化財資料&文化財マップ
磐田市の遺伝子 ー 受け継がれる歴史と文化
2万年もの昔から人々が暮らしを営んできた磐田には、祖先達が残した多くの文化財が今に伝わっています。これらの文化財は、私たちの地域の歴史や文化を正しく理解するために書くことができないものです。磐田市に残る文化財の中でも特に重要なものは、国・県・市から指定を受け保護されています。